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あえばさんのブログです。(※ブログタイトルはよろぱさんからいただきました)
レビュー・感想・紹介
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『仄暗い水の底から』を観たあと、米国でリメイクされた『ダークウォーター』を観た。
基本的に設定や話の筋は同じだが、やはり両国間の文化差は露骨に現れていた。
両者の違いがいろいろ面白かったのでまとめてみる。
ネタバレ注意。



・娘の親権を争う離婚調停中の夫
日本版では個別に調停員と面接していたが、米国版では二人が同席し、面と向かって言い争いをしている。
序盤からさっそく文化差や司法制度の差が現れてきた。

日本版では両者間でほとんどコミュニケーションがとれておらず、夫はただ険悪な存在として描かれる。
米国版では「娘にとってはやはり父親」という風に描かれ、主人公の方から和解案まで出される。(この映画にかぎったことではないが、米国映画やドラマの夫婦喧嘩は互いにハッキリものを言うので観ていて気持ちがよい)

また、米国版では作中で起こる異常な現象について、「夫が悪ガキに頼んで嫌がらせをしているのではないか」という合理的な疑惑が浮上する。
主人公を精神的に追い詰める存在というのは同じだが、日本版が勝手に追い詰められるのに対し、米国版ではここまでしないと追い詰められてくれない。



・主人公(母親)のキャラクター
日本版ではいちいち挙動不審であり情緒不安定だったが、米国版ではやはりというか毅然とした態度を見せる。

日本の場合:管理人に抗議→不動産会社に連絡→たらい回し→泣き寝入り
米国の場合:管理人に抗議→不動産会社に連絡→たらい回し→もう一度管理人に抗議→追い返される→もう一度不動産会社に連絡→管理人ついに重い腰を上げる

水漏れ見て管理人に抗議してたらい回しにされる、という展開そのものは全く同じなのに態度が毅然としているため印象が全然違う。
日本版では弁護士を介さなければ解決できなかった住居問題を米国版では自力で解決してしまう。つまり、「味方が誰もいない」というような心細さがない。
見ていてストレスはないが、ホラーとしてはそれでいいのか、という気はする。

日本版では泣き寝入りし放置され弁護士の介入までようやく解決した水漏れ問題だが、米国版では何度も自力で解決するもまた水漏れが……といういたちごっこを繰り返す。
米国人を困らせるにはここまでしなくてはならないのだ。

言ってしまえば、米国版では日本版に感じていたイライラ要素が丸ごと撤廃されている。



・幽霊観の違い
米国版の幽霊は、喋る!
米国版の幽霊は、顔がはっきり映る!
米国版の幽霊は、死体が普通に発見される!



・クライマックスのシーン
日本版では、母に見捨てられた美津子を自分に重ね、優しく抱きかかえてそのまま地縛霊となってしまうというそれなりに感動的な演出で締められていた。
米国版では「なにが望みなの?!」と、さながら人質を取った凶悪犯との交渉である。
あくまで自分の娘を守るためにナターシャの母親代わりとなるのだ。
結果としてやはり一緒に地縛霊になってしまうのだが、やはり米国版では母親の死がはっきりと描写される。

「かつて母に見捨てられた主人公」の設定が、日本版ではここぞというシーンで生きてくるのに対し、米国版ではフラッシュバックでたびたび恐怖演出に利用されるもののクライマックスのシーンではまったく意味をなしていない。
「自分の本当の娘を捨てて無関係な子に同情して母親代わりになる」というあたりが米国の感性では共感できなかった、ということか。



・細かい点
原作では「赤いバッグ」にはキティが描かれいる。
日本版の映画では版権の問題か、オリジナルキャラクターに差し替えられていた。
米国版ではまさかの原作に忠実なハローキティ!
このへんは映画制作における姿勢というか管理体制というか、そういったものの差が端的に表れているように思う。

画面演出として、日本版の大きな特徴だった「じめじめした雰囲気」が米国版ではあまり感じられず、雨は降っているが「冷たい雨」という感。
これは単に両国の気候差のせいか。



・で、どっちが面白いの?
映画としての完成度、ストレスのなさは圧倒的に米国版。
ただ、ホラーとしては……と思うが、これは単に日米ホラー観の違いかも知れない。
日本人はぼんやりとした正体不明のものを怖れ、米国人はほとんど実体を持っているようなハッキリした脅威を怖れる。

で、僕自身はどっちを怖ろしく感じたかというと……
正直どっちも大して怖くはなかったです (´・ω・`)

好みをいえば日本版の演出の方がまあ好き。
また、クライマックスの演出も日本版の方がいいかなあとは思うが、あくまで相対的な評価であって、絶対的に評価するならそれっぽい「感動してください」BGMが鬱陶しかった。
日本版から適度にイライラ分だけど摘出した形が個人的にはベストかなあ、と、思いました。

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『すばらしい新世界』はいわゆる「反ユートピア」小説として書かれており、「人間が自らの尊厳を見失う恐るべき逆ユートピア」などとして紹介されている。
しかし、この世界のなにがそんなに「おそろしい」のか。
むろん「完全な世界」とは言いがたい。それこそ現代社会と同程度に問題は抱えている。
だが、それだけのことにすぎない。
そもそも「人間の尊厳」とはなんのことか?


まず、人間が自然生殖を捨て、まるで工業製品のように「生産」されていること。
この状況は「人間の尊厳」とやらを損なっているのか?
生殖手段を外部委託する体制はそれを失ったときのリスクが問題になる?
そもそも人類は社会化なしには出産すらままならない生物だ。
すなわち「産婆」という職業がなければ出産という生物としてふつうの営みですら母体は命の危険にさらされる。
母体を危険にさらす赤子の巨大な頭蓋には高度な知性が約束され、社会化を促す。
単独では出産すらままならない原因と結果が綺麗にループしている。
人類はそういう戦略を選んだ生物だ。

かつては乳母の存在すら否定された。
現在では代理母の存在が批判に晒されている。
いずれも「自然の摂理」に反するという非合理な理由で。
しかし哺乳瓶が一般化している現代の状況を鑑みれば、代理母もいずれ当たり前に受け入れられるだろう。
そしていつしか人工子宮の普及により母体をわざわざ危険にさらす「出産」という行為自体が忌むべきものと見なされるはずだ。

「新世界」では自然生殖は忌むべき行為と見なされ、家庭も否定されている。
これらは生殖技術の発展に伴う価値観の変化にすぎない。
これまでも子育てや家庭の有り様は時代と共に変化を遂げてきた。
この状況に「おぞましい」要素は一つもない。
現代と異なる価値観というだけでただ感情論として「おぞましい」とするなら、「新世界」の住人が野蛮人を「おぞましい」と見なすその反応と、なにが違うというのか?



もう一つ特徴的な設定として、条件反射教育や睡眠学習によって階級ごとに「なにかを嫌う」あるいは「なにかを好む」性格が人工的に機械的に刷り込まれシステムがある。
これも「人間の尊厳」を損なうものなのか?

だが、そんなものは自然淘汰によってとっくに施されている。
「本能」や「感情」というものがそれだ。
食欲も性欲も自然淘汰による。「誰かに認められたい」「世界の仕組みを合理的に理解したい」といった動機に基づく芸術や科学も自然淘汰由来だ。
そもそも条件付けにそこまでの信頼性があるのかという科学考証はさておき、仮にそれが可能であるとしてその倫理的な是非を問う場合、我々は自然淘汰をも否定せねばならない。
自然淘汰は「人間の尊厳」を損なうのか?
自然淘汰を否定したうえでの自由意思とはなんのことか?

要するに、これは人間の自由意思をどこまで信じているのか、という問題だ。
人為的に施されたものか、自然淘汰により適応し獲得したものか。
その差が「人間の尊厳」とやらに関わるのか?
「新世界」の階級化システムを「おぞましい」と感じ、現代社会の自由を誇っているのなら、それこそ「おめでたい」としかいいようがない。
他の階級を差別し自らの階級を誇る「新世界」の住人となにも変わりはしない。


「新世界」に問題があるとすれば、安定志向が強すぎ進歩が期待できない点だ。
科学や芸術、そして宗教も否定されているらしい。書物も否定され触感映画(フィーリ)が推奨される。
安定を志向しているわりには多様性を否定し同一規格品で社会を構成しているため外敵には酷く脆い印象を受ける。
逆にいえば「新世界」が批判されるべき点はこの程度だ。
現代社会と同程度に矛盾を抱えているに過ぎない。


あるいは、ハクスリーは「新世界」を単純に「おぞましい」ものとして意図してはいなかったのかも知れない。
紹介者の偏狭な価値観が「人間が自らの尊厳を見失う恐るべき逆ユートピア」としているだけで、ハクスリー自身はもっと複雑なテーマを意図していたのかも知れない。
「新世界」の批判者として登場する「野蛮人」の、それこそ現代人並みに偏狭な価値観は皮肉を意図したものなのかも知れない。
作中の自然保護区では「野蛮人」が昔の生活のまま暮らしていて、そのうちの一人が「文明国」に訪れて様々に批判するのだが、その内容は聞くに堪えない感情論ばかりだ。


いろいろ深読みはできるが、素直に読むかぎりこの小説はクソだ。


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title.jpg



















裏サンデー連載投稿トーナメント

エントリーNo0154『掬水乃神』で僕も投稿しました。
Bブロックです。なので18日から公開されることになると思います。
内容は「神様が女子中学生にスク水を着せようとするお話」。
上の画像がイメージイラストになります。

※追記
以下はAブロックの作品なのですでに公開が終了しリンク切れになっています。

さて、全235作品、Aブロックは118作品。
とりあえずひととおり目を通したので気に入った作品、気になった作品についてまとめてみたいと思います。


GOD OF THE SOCCER
まずこちらの作品。
サッカー漫画。一話完結ではなくひたすら期待を煽る一話。
連載トーナメントという性質ならではの作品だと思う。
普通の漫画の新人賞は基本的に読みきりで、本トーナメントにおいても読み切り形式にするのがセオリーだと感じたが、こういう方向性もありだと気づかされた。

スポーツ漫画は大別してリアル系かトンデモ系かに分かれる(と思う)。
本作はこれでもかとトンデモ系をアピールし方向性を明確にしている。
その点で非常に優れた一話。
格闘漫画では「強い爺」は一つのテンプレだが、サッカーでそれをやるのは斬新すぎる。
「年齢なんてただの記号だ!」年齢を無視すれば勝てるとでもいいたげな謎の説得力である。

あとは僕自身の好みとして、監督とか指揮官とかそのへんが主人公の話も読みたいなあと思っていたので期待したい。
いや、あの監督が主人公になるのかはわからないけれどw


ただ、問題点はやはり絵。
迫力はあってよいのだが、雑で汚い。
この時点で読み飛ばしてしまう人も多いだろう……ということで、強くプッシュします。



二人は旅の途中
「こういうのもあるのか!」という絵本風の作品。
合理的な建築描写と唐突な謎展開が不思議に混ざり合ったなんともいえない面白さ。

旅の途中で「景色がいいから」という理由で家を建て始める導入からしてどうかしてはいるのだが、
建築描写そのものは設計図から入り、資材や工具を調達し、順々に組み立てていく丁寧な描写にはワクワク感がある。
そんなほのぼのしたなか突如襲いかかるモヒカン集団!
ついにはゾンビまで繰り出す始末。

滅多に見られないような作風なのでとりあえず読んでみましょう。



ノーフレンド・マスター
絵も綺麗で内容も正統派な勘違い系ラブコメ。
主人公が強面の不良っぽいのだけど実は……という設定そのものはまったく珍しくないし、勘違いでヒロインが惚れてしまう展開もまったく珍しくはないが、漫画としてよくできており、丁寧で読みやすく、キャラもしっかり立っており、それこそ普通に面白い。

……のだが、第一話で主人公がオタクをカミングアウトをして勘違いが是正されてしまった点だけは型を破っており、先行き不安である。
一回盛大に振ったあとでも「俺の女」発言で惚れ直していたりするので、そのへんはうまいことやってくれるのかもしれない。
まあ、一回戦ではそのへん気にせず「面白い」と思ったら普通に投票してよいでしょう。



救済のTRICKER
「お先に失礼~」などつかみはバッチリ。
画力も高く、漫画も描き慣れている印象。
変人の主人公と常識人ヒロインの漫才も面白い。
主人公も変人なんだけど、不死身という設定ゆえに数々のぶっ飛んだも自然と納得がいく。

といったコメディタッチの本編に対し、最後のいや~な不安を煽るヒキ……
という感じでよくできた作品です。



『除霊
ギャグ漫画。
感想としては「卑怯すぎるw」この一言に尽きる。
こんなんされたら笑うしかないだろ!
シンプルすぎるタイトルがさらにいっそう笑いを誘う。
連載の場合どうなるのかまったくわからないが、一回戦は通過してしまうのではなかろうか。



変態コンチェルト
これも卑怯だw
「SEXみたいでしたね」こういう強烈な決め台詞があると強い。
なんかもうそこだけで持っていかれた。

改めて冷静に内容を読み直してみると……話としてどう転んでいくのかなあ、という部分がやはり見えない。
毎回裸で練習するわけでもなかろうし、本番(意味深)の描写はいったいどうなるのだろうか。

インパクトは強烈なんだけど、「秘密の特訓を目撃した」というだけでは第一話としては構成が弱いかなあ。
音楽系の部活ものとしてどこまでガチでやるのかがわからないのが難点。
今のところはギャグ漫画という認識。


4コマーズ
面白いんだけどなんかくやしいw
という『除霊』と似たタイプの作品。



遺跡のブランケットガールズ
「内容なんかどうでもいいんだよ!」という有無を言わさぬ圧倒的画力。
もうそれだけで思わず投票してしまった。
「続きが読みたい」というより「続きが見たい」という作品。

さて内容は……
特に内容はないですね。
ただ、幻想的な背景がしっかり描き込まれているのでいろいろ想像が膨らむだけの情報量はある。
「とにかく続きを!」という感じで麻薬中毒者のように投票したいと思います。



夢みるタワーマン
雰囲気は好きなんだけど、第一話としては構成が弱く、もう少し情報量が欲しいなあと。
一話で話としてのオチるわけでもなく、かといってヒキも弱い。
途中の説明も気づいたら読み飛ばしてた。

雰囲気は好きです。



波打ち際のコロナ
画力も高く、漫画としての完成度も高いのだが、もう少しページ数! 情報量!(さっきからそればっか)
「この人の描く漫画は読んでみたい」とまでは思えるが、これだけでは評価に困る。
それこそ画力とか構成とかそういった表層的な部分の評価しかできない。
作家としての実力はアピールできているが作品の面白さはアピール不足という感。


junk
なんかSFっぽいから雰囲気は好きという作品。
もう少し画力があればなーというのと、情報量(ry

変に説明台詞がないのはいいのだけれど、どういうお話なのかよくわかんないです。
『遺跡のブランケットガールズ』みたいな圧倒的な画力があればそれを打ち消してあまりあるのだけど。



レプタリア
独特の雰囲気がある作品。
また繰り返しになるけれど、「続きが読みたい」というよりは「もう少し読みたい」。
最大32pなんだからもう少し描こうよ!

でも間違いなくセンスはある。



いじめ0運動
その点数表示がなんなのかくらい教えてください!
そこもったいぶってたら読者の興味を惹くよりはむしろ失せていくのでは。
なんとなーく「潜在いじめっこ指標」みたいなものかのかなあ、とぼんやり想像がつくぶん余計に。

『アクメツ』や『デスノート』みたいな、ある種の勧善懲悪願望を露骨に描くテーマ設定は漫画らしくてよい。



パニャップとにかく大冒険
この作品も雰囲気はいい。画力も高い。背景の描き込みは見事。
が、どういう話なのか全貌が見えないのが歯痒い。
化け物が具現化して人を襲うようになるのかなーと思ったが、そこまでいかないし。
せめてそこまでいってくれればヒキとして効果的だったとは思うのだけれど。
いやまだそういう話なのかどうかも確定していないのだけれども。
32pフルに使っているが、冗長な描写も多く、構成を見直してそこまで描いてもらえたらなーと思いました。
 
 

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『さくら荘のペットな彼女』 頭のおかしさを売りにするようなキャラ付けをあなたはどう思いますか? 


「変人キャラだからダメ」とか「常識的に考えておかしいからダメ」というのではなく、変人キャラとして洗練されていないように感じられ、僕としてはその点が問題であるように思う。
僕自身の単なる好みとかその程度の話に過ぎないものかもしれないが、と断りつつもその点について語っていく。
おにあい第一話を見てしまったせいで僕は心に深い傷を負ったのです。あまりにもつまらなすぎて。
上の記事はタイトルにもあるよう『さくら荘のペットな彼女』 がメインの記事だけど、この作品については開始10分くらいで(つまりヒロインが出てくる前に)心が折れて語るべきソースを持たないゆえノータッチで。

おにあいの妹でいえば、「兄が好きでたまらない」とか「それを誇りに思っている」とか、そういうキャラづけ自体は別にいいのです。
ただ、それに対して行動が伴っていない。
変人アピールを繰り返すに留まっている。
つまり、こいつは本当に兄と相思相愛の仲になろうという気があるのか。
だとするならば「変人である自分が兄にどう思われているか?」という点に無関心が過ぎる。
「ブラコンは個性です」などと語るが、そんなことで兄の心を動かせると本気で思っているのか。
「私は変人です。こういったおかしな思考に基づき行動しています」といちいち説明し、その説明以上に発展性がない。
主人公の突っ込みを前提とし、「頭のおかしなブラコン妹とそれに振り回される兄の図」という作品世界を形成する以上の効果がそこにあるようには思えない。
壁に向かって演説でもしてろよと思う。

お風呂が覗かれなかったので怒るなどは下の下ではないか。
怒って従わせるのではなくそれとなく誘惑するような手口の方がよほど理にかなっている。
とはいえ、このキャラの場合は兄の動機はともあれ「覗かれた」という結果があればそれで満足なんだろう、という程度の説得力はある。
逆にいえば、繰り返しになるが「兄が好きでたまらない」にも関わらず「兄の気持ちに無関心すぎる」。

僕自身の好みを語れば、たとえばお風呂を覗かれるものと思い込んで期待して待ち続けるも、いつまでも来ない。
「おかしいなー、タイミングを見計らっているのかなー?」
「もしかして私の勘違い……? よくよく考えてみればお兄ちゃんは初日から覗きなんて大胆なことをするような人でもなかったかな……いやいや、覗きくらい別に大胆でもなんでもないだろ常識的に考えて」
などとのぼせつつ葛藤。
「やばい倒れそう……あ、でも倒れれば結果として……?」とか考える。
そのまま倒れてもいいが、やはり思い直して普通にあがる。
ふらふらしながらそれとなく兄の思惑を確認しようとするが、勘違いっぽいことを察して「な、なんでもありません」と赤面しながら去っていく。
そういう奥ゆかしいブラコン妹の方が可愛いと思います(´・ω・`)
この方が変人性は強調されるし、主人公がヒロインの気持ちを察してあげられなくても鈍感などと罵られることもない。
むしろ共感の対象になるのではなかろうか。


変人キャラと一言にいっても多様だろうけど、たとえば僕としてはこちら側の常識が破壊されかねないような危機感がほしいのです。
「言ってることはおかしいんだけど思わず騙されそうな説得力がある」とか。
「頭おかしいと思われたくないために取り繕うけど頭おかしいから結局ぼろが出る」とか。
変人行動という結果からその思考を類推するほかない、といったキャラ。

他の作品でもままいえることだけれども、おにあいについていえばそういった描写がただの説明に留まっているがゆえにつまらないわけです。
第一話の尺のなかでヒロインの変人性を視聴者にきっちり説明するにはそうするほかない、といった事情はあるかもだけれど。


と、ここまで書いて気づいたが、単に傍若無人なのが問題なのかな、と。
むろん、傍若無人キャラも場合によってはありだろうとは思う。
ただ、おにあいの妹は「兄しか視界に入っていない」どころか「兄すら視界に入ってない」だろ……と。

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エロRPGにちょっと興味が湧いたので、いろいろ体験版をプレイしてみる試み。
以下、体験版で分かる範囲の感想になります。





淫魔の女王

UIがわかりにくい!
というのが第一印象。どうも数字ばかりで……。
チュートリアルで操作を覚えるのにまず一苦労。
アリスちゃんに3回くらいは敗北。
で、操作を覚えてしまえば逆に簡単すぎるような。
戦闘システムにはリアルタイム要素があり、タイミングを合わせることで追加行動ができる。
そのタイミングが毎回同じなので戦闘は同じような作業に。
敵ごとの弱点もよくわからずとりあえず胸を揉みまくるプレイ。
ただ、だからつまらないかというとそうではなく、雑魚を瞬殺したときなどは爽快。
負けるときも負けるときで追い詰められてる感が心地よい。
素早い操作が求められるのでテンポよく進められる。

戦闘はシンボルエンカウントで、ターンごとに通常のマップ操作に戻る。
マップ操作ではあるが戦闘態勢は継続、移動速度が少し落ち、メニュー画面が開けなくなる。
エリア内の敵を全滅させるか、エリア外に出ることで通常に戻る。
この戦闘システムで面白いと思ったのは、二方向同時に敵に絡まれたとき。
右から攻撃を受けると今度は左、左が終わると次は右、という感じで、複数から責められるシチュエーションを見事に表現していた。
(これがやりたかったがためのシステム設計なのかな?)
ボス戦ではターンごとに敵が逃げたりマップ上で矢を撃ってきたり多少のアクション性が盛り込まれていた。
ダッシュで接近すればほとんど意味はないが。

エロとしては……
残念ながら絵が……><
複数から囲まれたときの絶望感はよかったが、エロとしては特に感じるものはなかった。
実用にはシチュエーションだけを記憶に留めて脳内で映像を置き換える必要がある。





幻想世界マインディア ~ドキドキ誘惑マインドバトル~

敵強っ!
という印象がやはり強烈。とにかく敵が強い。
まあ、逆レイプものとしては正しいのだろう。
ボス戦は少々運ゲー感が。
よくいえばやり応えがある。
逃げようと思えば成功率はかなり高いので、アイテムを集めつつ装備を揃えてレベルを上げれば詰むことはない。と思う。

ゲームとしては「普通のRPGの敵が女性になったというだけ」という印象。
普通の女性がサキュバスに感化され淫乱化した設定らしい。ボスはその源であるサキュバスになる。
特に斬新なシステムはないが、随所にあらかさまな罠などが仕掛けられていたり、敗北イベントなどはよくできている。
ただ、「ホワワァァン ホワワァァン」という効果音+紫フラッシュの演出は正直くどすぎる。

エロとしては……
絵も綺麗なので、勃起に至りました。





Incubus Fantasy

まずUIが美しい。
体験版はまさに体験版という仕様で、ゲーム本編の流れはいまいちわからなかった。
採集と合成は定番ながらそれなりに楽しめそうかな?
戦闘は「ケツ出してるならスパンキングだろ……常識的に考えて……」という感じ。
弱点でない攻撃はほとんどダメージが通らないので、弱点を探す作業が求められる。
ただ、一度弱点を見つけてしまえばその攻撃を続けるだけでいいので戦術性とかは特に見受けられない。
本編ではもう少し複雑になるのだろうか?

このゲームの特筆すべき点としては「ユーザーの意見を取り入れてアップデート」という試み。
体験版でもいくつかのMODが組み込まれていた。
ただ、ツクールの仕様上「ユーザーが勝手にMOD制作してユーザーが勝手にMOD導入」には至っていない。
それが可能ならもっと面白いことになりそうだが。

エロとしては……
絵もそれなりに綺麗なんだけど、僕の琴線には触れなかった。
なんかこう、こぢんまりしてるというか。
のっぺりしてて、汁気やら肉感が足りないというか。
ただ、これは単に好みの問題かも知れない。





魔法少女テト

「魔法は使い放題、ただし使いすぎると発情する」という設定は斬新。
そして発情したらオナニーで解消、と。
発情状態は魔法の威力は上がるが攻撃力と防御力が極端に下がる。
もっとチート感が味わえるものかと思っていたが、ゲーム進行に伴い魔法店の品揃えが増える方式なのでそれほどでもない。

オナニーで濡れたパンツを高値で売れるのもまた素晴らしい。このチートっぷりはよい。
ただ、金に釣られてると「痛い目」にあうとのことで……?
なるほど、そのへんでゲームバランスを保つのかな?
と、思い試しに三回ほどパンツを売ると地下室に連れて行かれてしまった!
3000G獲得!
結局稼げるのかYO!
もう一度地下室へ向かうと売春できる模様(ただし体験版ではできない)。
な、なんてことだ……魔法使い放題ってばかりか金にも困らないのかこのゲームは……!
たぶん、エンディングなんかに関わってくるのではと推測。
体験版だけだとゲームバランスがどうなってしまうのかちょっとわからないですね。
全体として、「主人公が女の子で魔法システムがちょっと変わってるRPG」といった印象。

少し不満を漏らすと、エリア間移動は家から出るときどこへ行くかを選択肢で選ぶ仕組みだが、帰るときは家にしか戻れず、たとえば村からダンジョンへ直接は向かえないのが少々面倒。
また、死亡時はゲームオーバーではなく自宅に飛ばされるだけだが、HP1の状態での復活に気づかず再びダンジョンへ→瞬殺の流れを何度か。
ベッドで休めばただで全回復なのだが、復活の時点で全回復でもよいのでは。

エロとしては……
テトちゃんふとましいッスね。
ダメージを負うと服が破れるシステムなど面白いが、残念ながら僕には「面白い」止まり。
ボスもそこまで強くないので『魔法少女アイ』などで味わえた絶望感は期待できないか……?
ダークというよりコミカルな雰囲気の作品だしね。





びたみんクエスト

女性が主人公のタイプのエロRPG。
戦闘中に「お誘い開脚」をすると敵が発情して「繁殖行動」を仕掛けてくる……。
なんという頭の悪さだ! 感動した!
戦闘もサイドビューで、カットインなんかで表現するのかと思いきやドット絵のキャラグラのまま普通にセックスアニメーション。
試しにわんちゃんに犯されてみたがおもわず「すげえ」と漏らしてしまった。
個人的に異種姦にはあんまり興味はないのだが、このバカっぽさは非常に好感が持てる。
しかも妊娠して子供まで生めるという。即妊娠して即出産。しかも町中で。どうかしてる。どんどん子供を増やしたいですね。

主人公もビッチで非常にエロい。ビッチはエロい。
グラフィックのクオリティも高い。

「ううむ…こーいう殿方の遺伝子が欲しい…と、私の子宮がキュンキュン唸っておる…

マジでなに言ってんだこいつ。最高だ!
試しにそのへんの兵士を誘惑してみたがいちいちエロい。
そしてセックスすることでPPが溜まり、それをステータスに振り分けられる、と。
基本的には普通のRPGだけど「男性キャラほぼ全員を誘惑できてセックスできる」みたいな作り込みはオブリビオンみたいな箱庭ゲーを連想させる。
体験版には収録されていないが「エイズ感染を楽しむイベント」だと……狂ってやがる……。
ここまで頭が悪いともう清々しさしか感じない。
エロRPGという時点でギャグっぽさというか頭の悪さは否めないので、ここまで思い切って頭の悪さを突き抜けさせるのも手だと思いました。

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プロフィール
HN:
饗庭淵
性別:
男性
自己紹介:
読みは「あえばふち」だよ!
SFが好きです。
公開中のゲーム作品
ロリ巨乳の里にて
パイズリセックスRPG。

幽獄の14日間
リソース管理型脱出RPG。

カリスは影差す迷宮で
仲間を弱らせて殺す遺跡探索RPG。

黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない
探索ホラー風セクハラゲーム。

英雄候補者たち
特に変哲のない短編RPG。

Merry X'mas you, for your closed world, and you...
メタメタフィクションノベルゲーム。

公開中の小説作品
創死者の潰えた夢
世界を支配するはずだった黒幕の野望は、隕石によって粉砕された。

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