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あえばさんのブログです。(※ブログタイトルはよろぱさんからいただきました)
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レムの「架空の書評集」という奇妙な一冊。
存在しない本についてのレビューをまとめてある。
内容としては、現実に書くことが不可能な小説や、「むしろお前これ書けよw」といった小説のアイデアなどが含まれている。
ちなみに一つめのレビューが『完全な真空』、つまりこの本自体のレビューが書かれる。
それが序文の代わりになっているというわけだ。
(「序文でレム氏はこう書いています」などとあるが、その序文は存在しない)

「架空の書評集」というアイデアはレム独自のものではないようだが、読んでいろいろもったいないなあという気がした。
レビューというなら、褒めるだけでなく貶したり批判したりといった側面もあるはずだ。
だが、基本的には架空の書を絶賛する形をとっている。
あるいは、それぞれのレビューに関係性を持たせたり。
たとえば、『完全な真空』で紹介される「ロビンソン物語」と「親衛隊少将ルイ16世」は話の内容が類似している。よって、両者を比較したレビューというものがあり得たはずだ。
また、レビューを書いている人間も空想の人物であるが、これも良識を持った人間ばかりではなく、明らかに歪んだ観点から作品を論じているものなども見てみたかった。
他にも、商業的意図で書かれた絶賛レビューのパロディとか。
一つの本についての複数人のレビューも見たかった(amazonレビューみたいな)。

しかし、そういった思いは最後の「新しい宇宙創造論」で打ち消される。
他のものとして、「とどのつまりは何も無し」や「ギガメシュ」は面白かったけど、「新しい宇宙創造論」の面白さは段違いであり、レムはこれが書きたいがために「架空の書評集」などをでっち上げたのではないかと思えるほどだ。
つまり、それ以外はページ埋めに過ぎない。
そして、哲学者が書き、物理学者が発見したという設定を持つ「新しい宇宙創造論」は、架空の書評という形式だからこそ書きえた。

概略としては、宇宙創造についてはまず二つの立場がある。
「誰か(たとえば神)がこの宇宙をつくったとするもの」
「誰かがつくったわけではなく独りでに生まれたとするもの」
前者が宗教であり、後者が科学の立場である。

だが、「新しい宇宙創造論」はそのどちらでもない。
誰かがつくったというわけではないが、宇宙には仕掛け人がいる。
太陽系の年齢は50億年、宇宙は138億年。
つまり、太陽系が生まれるまで90億年近いブランクがある。
太陽系はこの宇宙における「最初の世代」ではない。
そして、もし「最初の世代」の文明が現在も続いているなら、実に数十億年もの歴史を意味する。
それほど長く続いた文明ならば、もはや我々の想像など到底及ばないほどの技術が発達しているだろう。
そう、宇宙の物理法則そのものを自在に操るほどに。
慣性の法則、光速度不変の原理、万有引力。
すべては絶対的な法則ではなく、初期世代の文明が改変した結果を我々は観測しているのであり、現在も宇宙の法則は改変され続けている。
要はこういったアイデアだ。
似たようなアイデアはソウヤーの『スタープレックス』でも見られたが、スケールがまるで違う。
SFならともかく、このような論を大真面目に発表したら狂人と断ぜられる他ない。
そして、実際にそのように扱われた。
しかも発表者は宇宙物理学者ではなく哲学者だったから。
具体的な反論と再反論は本書にあるので省くが、これは十分にあり得そうな話であり、非常に興味深い。
『ソラリス』でもそうだったが、やはりレムのアイデアには驚かされる。

完全な真空 (文学の冒険シリーズ)

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以下、ネタバレ前提でレビューします。
ちなみに伊坂幸太郎の『魔王』のことです。
(同タイトルの作品が多すぎるw)

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~あらすじ~
系外探査を目的として開発された無人探査機SP3。
これに人間を乗せることはできないか?
今さら有人宇宙船への設計仕様の変更はできない。
ならばどうする? そう、わざわざ「成人」を乗せる必要はない。
人類の遺伝情報とその発生装置を積み、人類が生存可能な環境を持つ惑星を見つけたら、その場で人類を発生させればよいのだ。
その提案はただちに承認され、〈クワン・イン〉と名を変え飛び立った。

それから35年後。
アルファ・ケンタウリに到着した〈クワン・イン〉より地球へ連絡が入る。計画は成功した。
ただちに地球上の各勢力は恒星間移民船の建造に着手。
その惑星は〈ケイロン〉と名付けられた。
新秩序アメリカはいち早く〈メイフラワー2世〉を出航させ、ケイロンへ向かった。
約3万人を収容できる巨大宇宙船のなかで20年の歳月を過ごし、ついに到達。
そこで彼らが出会ったのは異形の文明社会だった……

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全話観たよー。

・よかったところ
カミナギ、OPとEDの曲、EDへの入り方などの演出

・悪かったところ
戦闘シーン、ロボットである必然性が感じられない、敵が単純化されすぎてた

総評としては、名作というほどではないがそれなりの良作。
ステレオタイプからは脱し切れてない感じ。
中盤の盛り上がりは見事だが、終盤はだれる。
序盤は極端につまらないが、興味がある人はとりあえず6話までは観た方がいい。
とはいえ、積極的に「これは観るべき!」とオススメするほどの作品ではない。
ただし、OPやEDのボーカル曲は半端なくよいのでそれだけでも聴いてみるといいよ!

ところどころゾクソクするような演出があるぶん、いろいろ惜しかった作品だったと思う。
よって、悪かったところをメインに、どうすればもっとよくなるかを考える。
(という名目で自分の好みを語る)

以下、ネタバレ注意!

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ツイッターがあるとブログ更新しなくなるね!
もともとあんまりしてなかったし、というかブログ開設の段階でツイッターは始めてたけど。
ツイッターは140文字という制限とすぐ流れるという特性上、無責任で適当な発言を気軽に書ける。
一方で、ブログはある程度の長文をまとまった形で書けるし、結構残る。
よって、あまり無責任な文章を書けない、ゆえにあまり書かない、という現象に陥る。
無責任というのは、説明不足だったり研究不足だったりする内容ということ。
ブログはなまじ長文が書ける分、こうやって「無責任」という言葉をどういう意味で使っているかまで注釈しないといけない。
ツイッターでの発言もできるだけフォロワーに理解できるようにしてるつもりだけど、どうしても要約した内容になるからぶっちゃけ「なにいってんだこいつ(´・ω・`)」ってなってるとは思う。
とまあ、ツイッターとブログの比較なんて腐るほどされてるだろうから、僕がそういう認識を持ってると、それだけ。


以下、本題。

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プロフィール
HN:
饗庭淵
性別:
男性
自己紹介:
読みは「あえばふち」だよ!
SFが好きです。
公開中のゲーム作品
ロリ巨乳の里にて
パイズリセックスRPG。

幽獄の14日間
リソース管理型脱出RPG。

カリスは影差す迷宮で
仲間を弱らせて殺す遺跡探索RPG。

黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない
探索ホラー風セクハラゲーム。

英雄候補者たち
特に変哲のない短編RPG。

Merry X'mas you, for your closed world, and you...
メタメタフィクションノベルゲーム。

公開中の小説作品
創死者の潰えた夢
世界を支配するはずだった黒幕の野望は、隕石によって粉砕された。

或る魔王軍の遍歴
「主人公補正」によって哀れにも敗れていくすべての悪役に捧ぐ。

ドアによる未来
「どこでもドア」はいかに世界に影響を及ぼし、人類になにをもたらすのか。

Melonbooks DL

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