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あえばさんのブログです。(※ブログタイトルはよろぱさんからいただきました)
X型射精管理アンドロイド7
writer:饗庭淵 2013-10-24(Thu)  


「台詞が思いつかない~」などとぼやきまくっていましたがなんとかなりました。
基本4枚、差分22枚でずいぶんめちゃくちゃやってます。
「こわい」などというコメント多数。
うん、そうだね……(´・ω・`)

2000ccの当初の予定は「外部から人工的に生産された精液を精巣上体に直接供給し搾精する」といったものでした。
成人男性の平均的な血液量がそもそも6リットルくらいで、普通に生活していれば一日の水分摂取量が2リットルくらいでしょうか。
一回の射精量がギネス記録レベルで20ccだったでしょうか。
まあ、どう見積もっても無理です。
というわけで、「直接供給してはそれを搾り取る」という形式が最も現実的だと考えていましたが……
正直あんまり面白くないなあ、と。
ただ、いくらなんでも通常の方法で2リットルはあまりに馬鹿げているため、せめてもの説得力を持たせるために複数枚用意する形としました。
射精しすぎで死ぬことはない、というより死ぬほど射精する能力がふつう人間にはないわけですが、何度も死にかける、というか実際に死んでは蘇生などの描写で無理くり説得力を出そうとしてます。
(なにいってるのこの人こわい……)


さて、SF的な部分の設定ですが。
かなり曖昧にぼかしていてはいるのですが、地球上ですらない遠未来を舞台として考えています。
超新星爆発を球体で覆い、その莫大なエネルギーを吸収し次の超新星へと渡る航星AI。
そうして得た無限の計算力により膨大なシミュレーションを実行。
やがて銀河系中心部ブラックホール周縁部エルゴ球に定着し、理想郷の建築に着手。
機造星系〈アラウンド〉――その唯一の目的は、人類の繁栄である。
という、壮大すぎるSF妄想。

「射精管理アンドロイド」の舞台となっているのはそのうちの「極低技術管理区」となります。
アラウンドは99兆もの人類を飼育しており、細かく地区が分割されそれぞれが独立し個性を有し、中枢を持たないシステムになっています。
無限の計算力によって膨大なシミュレーションを実行したとはいえ、現実には常に「摩擦」が存在します。
一元的・画一的な体制では不慮の事態に対し連鎖的な崩壊が予想されるため、区画ごとに多様性を持たせているのです。
「極低技術管理区」では人類が地球上で生活していた当時の技術水準による管理体制をコンセプトとしており、いくつかの技術規制を設けています。
人体や脳についてはほとんど完全な知識と操作技術が実現されていますが、アラウンド全体からすれば「極めて低い」技術に分類されます。

という、技術レベルがいまいちよくわからないことに対する苦し紛れの解答。
かなりご都合主義ですが、アラウンドがそもそも星系レベルの巨大な舞台ですので探せば都合のいい区画くらい見つかるのです。


「この世界の他の市民はどんな生活をしているのか?」
この区画にかぎっていえば、人類とアンドロイドを峻別し、後者に対しては欲情を抱かない程度の理性を有しているのではないでしょうか。
アホウドリが雌の模型に求婚し続けるように、人類がただのエロ画像に欲情してしまうように、生殖という最も重大な局面でも生物は錯誤を起こします。
進化の歴史は闘争の歴史であり、狡猾な詐欺師である「敵」が常に存在しているからです。
そのような「敵」が非常に稀な存在である場合、その対策にコストを投じることはデメリットとなることがあります。
詐欺であることを疑うあまり好機を逸したり、身近な競争相手に出し抜かれることになるからです(レアエネミー効果)。

ですが、敵の存在が「稀」でなくなれば十分な対策を講じなければなりません。
未来社会においてアンドロイドの存在は一般的なものとなり、人類に致命的なエラーを招きます。
アンドロイドと恋愛し、アンドロイドと性交し、アンドロイドと結婚するもの。
期せずしてアンドロイドは人類にとって「敵」となりました。

そのとき自然淘汰が発生します。
精子・卵子バンクなどのシステムも同時に整備されているでしょうから、アンドロイドに恋しながらも子孫を残すことは可能です。
ただ、それは感覚的には「養子」に近いものです。
アンドロイドに恋してやまない彼あるいは彼女は、「アンドロイドとの子」を求めるはずです。
それが技術的に実現するにはいくらかタイムラグがあるでしょう。
結果として、人類とアンドロイドを峻別し、人類にのみ恋する性質が優勢になっていく……と、いうことにしておきます。
さらにこの区画ではその能力を有しない市民を「劣悪」として人工的に淘汰しています。

アンドロイドとの関係はだいたいそんなところで、生活としてはやはり一切の不自由のないものかと思われます。
劣悪市民に対しては軽蔑と優越感を抱き、ある種の娯楽としている。
このあたりの階級構造は『すばらしい新世界』がイメージとして近いでしょう。
そのような極めて安定した社会で人類がいつまでも満足していられるのか、といった疑問もありますが、「それで満足できる遺伝子保有者」だけに生殖権を認めている、というのがこの社会なのでしょう。
適応できない市民は劣悪認定を受けるか、あるいは他の区画への移住が認められることもあるかも知れません。
時間でいえば人間の一生などとは比べものにならないだけの長さであるはずの数十億年にわたる単細胞生物の進化の歴史に「物語」を見いだせないのと同じで、現代の我々にとって特筆するだけの「物語」は、劣悪市民の視点から覗かないかぎりこの世界から見いだせそうにはありません。

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