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あえばさんのブログです。(※ブログタイトルはよろぱさんからいただきました)
性淘汰いろいろ
writer:饗庭淵 2012-08-12(Sun) 雑記 
赤の女王』の内容が結構衝撃的だったので、今まで信じてたことにもいろいろ疑問符が。
過去のブログ記事を遡って検証してみよう。


●『セックスはなぜ楽しいのか?』

メスが排卵を隠して繁殖外交尾をし夫(=個体)をだましても、配偶者のオスの子はできずその遺伝子の複製はできないのだから、遺伝子が「だまされる」わけがない(*5)。(「だまされる」遺伝子は、複製ができず絶滅する)。

上の短い文章で本書の排卵隠蔽の章の論述はほぼ全否定される。
ダイアモンドを擁護をしようと少し頭を捻ってみたが正直、反論の余地がない。

今なら反論が浮かぶぞお!
すなわち「赤の女王」説だ。
騙されるオスの遺伝子は残らないが、一方で騙すメスの遺伝子が残るじゃないか!
オスとメスは常に騙しあっていると考えれば、少なくとも「遺伝子は騙されない」説には再反論できる。
「マイホームパパ」説も「たくさんの父親」説どちらも霊長類においてあり得るモデルだ。
ダイアモンドは別に間違ってなかったんや! ごめんね(´・ω・`)
(むろん、必ずしも正しいとは限らない)



●性淘汰と実用淘汰

「実用淘汰」は「自然淘汰」と言い換えた方がよかったね。
で、「長い尾」はクジャクじゃなくてツバメじゃなかったでしょうか。


●なぜ地上はイケメンで溢れかえらないのか?

今ならもっとシンプルに答えられます。
「女は男ほど面食いではない」からです!!

そして「イケメン」ではなく「美女」と言い換えた方がよい。
「ブサイク同士でカップリングしたせい」とあるが、正しくは「身分の低い男とブス」だろう。
人間は自らのレベルに合わせて好みのレベルを下げることが知られている。

さらにいえば、地上はすでに(イケメンではなく)美女に溢れかえっている(!)
昔と比べれて相対的な意味で、だ。
つまり男の好みのレベルも上がってしまったために、昔の男からすれば悶絶するような美女の楽園に幸福を感じられなくなってしまっている。
すなわち「赤の女王」説だ。
好みの流行は時代によって変わっているとよくいわれるが、極端な肥満女性や顔が爛れてるような女性が好まれた時代はない。
変遷はしているもののその幅は狭く、一定の傾向がある。
そしておそらく、それは上昇している。
時間は一方にしか流れないために我々はそれを認識できないだけだ。
昔の女性画を見て「こんなのが美女だったんだ」ということはできるが、昔の人間が今の女性を見たらどう反応するか?
しかし「自分のレベルに合わせて好みを下げる」性質が人にはあるので、実際のところどうなることやら。

この研究のためにタイムマシンの発明を待たれる。



●性的嗜好の多様性

議論が雑すぎてどこから手をつけていいかわからん(;^ω^)
やたら「ミーム」を持ち出してるが、これじゃ説明にならんぜ。って、本文の最後の方にも書いてあるけど。


・「猫を好み、同種の他人を憎む」
これは単に猫が性淘汰の競争相手にならないからなのでは。
それをいえば同性愛者が競争相手になる確率は異性愛者より低そうだ。
ならばなぜ同性愛者を目の敵にするのか。
これは隣国を目の敵にするのと同じ適応かな?
人類は群れをつくる。ただ、群れは大きすぎてもいけない。
全体主義的な「全人類連合国」などつくってみても、必ず裏切り者が現れ独立する。
群れ同士の対立は避けられない。
群れの仲間と結託し、対立する群れと戦うために「差別感情」が発達した。
あとは本文に書いてある通りでいいかな。たぶん。


・「腐女子」の存在について
これは単に恋愛小説を好むのと同じものじゃなかろうか。
女性にとってセックスはおまけでしかない。
とはいえ、実際のBLをよく研究したわけではないのでわからない。
中には過激なものも含まれるとか。
一般には、男性同性愛より女性同性愛の方が男女ともに好まれるという研究結果が出ている(ここでいう男女は異性愛者)。
つまり「腐女子」は「稀」な存在であると思われるので、考察は困難を極めるだろう。
厳密に研究したければまず存在率を測定するところからだね。



●或るエロSF設定とエロゲに関するgdgd私見

遺伝子技術の発達により同性生殖が可能となった未来。
y染色体を持たない女性同士の交配が繰り返され、次第に男女比は偏りはじめる。
「女性優位主義(スーパーフェミズム)」が政権を握ったとき、「男性の根絶」が同時に決定する。
男性の遺伝子は高度に隔離された実験室でのみ保管され、地上に残されたすべての男性に子孫を残すことを許さない。
だが、残された男性すべてに去勢手術を行うにはコストもかかり、人権上許されることでもなく、なにより結託と反乱の恐れがあった。
法により性行為や生殖技術を禁ずる場合もまた同様である。
そこで、政府はより穏便で合理的な解決策として男性の性行為を生殖目的以外に誘導する政策をとる。
すなわち、必要な男性には特別に訓練された女性「性処理係」を担当させる。
彼女らは性器を除くあらゆる部位――髪、口、手、胸、腋、太股、膝裏、足などの部位を用いてすべての精液を膣外に排出することで遺伝子を袋小路に追い込むのだ。
すべての男性に幸福な最期を――。

この無茶な設定がありうるのかというのも考えていたんだけど、「遺伝子技術の発達により男女比が偏って女だらけになってしまう社会」は否定はできないというのが結論。
(性処理係? なにいってんだこいつ……)

技術の手を借りてメス同士で繁殖する、というのはつまり、どちらかが核遺伝子のみを提供するオスの役割を演じるということだ。
ある種の魚では成熟度によって成体になってから雌雄が変化するが、それと似たようなものだろう。
遺伝子技術が失われた場合を考えればリスクが高いが、問題としてはそれくらいか。
もしもの場合に備えてオス遺伝子も実験室で保管してる設定だし?
いずれにせよ数百年単位では特に破綻はしないものと思われる。
人間が物語として記述する年数はせいぜいそんなものだ。
進化的スケールで見れば線香花火のような儚さかも知れないが、それで十分だ。


というか、「エロにストーリーとか邪魔じゃね?」っておもっくそ男性嗜好だなあ。
エロゲって女性ファンも多いのだろうと予想される。
エロゲがストーリーを盛るのは女性顧客層も視野に入れてのことなのだろうか。
でもエロゲの塗りってほとんど男向けの塗りなのよね。
つまり、とにかく濃い。男性は女性からすれば色弱みたいなものなので。
エロゲは女性ファンを視野に入れるならもっとこう繊細な塗りをすべきでは。
男性ファンのみをターゲットにするならストーリーは思い切って削った方がよいのでは。
あるいは、その中途半端さがかえって効果的に売り上げを伸ばしているのだろうか。
(業界についてはなにも知らないのでテキトーな意見です)

また、男性向けエロ漫画で一話完結の短編が多くてシリーズものが少ないのも進化生物学的に説明できてしまう。
男はできるだけ多くの女をやり捨てるのが戦略的に有利。
ゆえに新しい女を見るたびに新しい気持ちで欲情する。
「ボンドガール」の成功に代表される有名男優&ポッと出女優パターンもこれで説明される。

僕としては「シリーズものもっと増えないかな~」「一人相手に延々とねちっこくやるのもいいよね~」とか思ってたんだけど、そうか、例外的嗜好なのか……。

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パイズリセックスRPG。

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