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writer:饗庭淵 2024-04-21(Sun)  
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『淫魔の女王』感想
writer:饗庭淵 2014-01-26(Sun) レビュー・感想・紹介 
淫魔の女王

DMMで半額セールということで購入(1/30まで)。
内容としてはBFRPGというジャンルで、普通のRPGでの戦闘が「互いに快感を与えてイカせる」というBF(バトルファック)になっており、敗北するとエロシーンが見られる形になっている。
プレイ時間は5時間ほどと紹介されているが、僕は6時間ほど。
それなりに楽しめたが、正直なところ不満も多い。


・インターフェイス
まず、なによりインターフェイスがよくない。
メッセージの表示速度やキー設定など細かくコンフィグ設定が可能で、ユーザへの配慮は感じられるが、そのインターフェイスがツクールのコモンイベントを用いているため、項目が多岐にわたる場合キャンセルキーを連打する羽目になる。
最後の項目終了まで辿り着いて誤ってもう一度押してしまうとループしてしまう始末。
依頼確認も随時可能なようになっているのだが、キャンセルキー連打がいやで非常に億劫。
Window_Selectableを使おう。
また、スキル習得アイテムもコモンイベントではなくScen_Itemで処理してほしい。
つまり、もっとRGSSを使って欲しかった(´・ω・`)
インターフェイスまわりは特にRGSSをいじらないとどうにもならない部分があると思う。

また、キー対応がわかりにくい。
戦闘は目押しなのでどのキーがどの技に対応しているか把握できないと死活問題だ。
これも複数の設定を選べるようになってはいるが、僕の環境に合っているものはなかった。
PS型ゲームパット、というかPSのコントローラをそのまま使い、キー設定もデフォルトにしたのだが、やはり対応しない。
せめてキーを押したあとで「どのキーを押したか」が即座にフィードバックされる仕様であればわかりやすかった。
すべての対応を把握できたのは終盤になってからだ。



・マップ
マップが無駄に広すぎで、特徴に欠けるのでループを疑うレベル。
ダンジョンもそうだが、町もやたら広い。
(ダッシュが速いので町についてはそこまでストレスにはならないが)

行き止まりも多いが、宝箱があるわけでもないので探索の楽しみがない。
ラストダンジョンでようやく宝箱に出会えたが、作者Blogを見るかぎり他のダンジョンにも宝箱は設置されていたらしい。
ただ、一つのダンジョンに一つくらいの配置のようで、もっと置いてもよかったのでは。

また、ダンジョンごとに登場する敵(淫魔)を一新するなどそれぞれに特徴が欲しかった。
(下水道にはスライム系、幽霊船には幽霊系、など)
新しいダンジョンに入っても出てくる淫魔は少しずつ入れ替わっていくような形であるため「またこいつか」感が拭えない。
全体としてみると淫魔の種類は非常に豊富なのだが、体感として使い回しの印象が強くなってしまい、その豊富さを実感しにくくなっているように思う。

昼と夜で登場する敵の変化も欲しかった。
敵の強さは変化するようだが、せっかくなのでもう少しわかりやすい変化が欲しい。
たとえばヴァンパイアやゴーストは夜にしか出てこない、など。
(エンディング後にゴーストが「昼間に出歩いてはいけない決まりはない」などと言及されていたのには笑ったが)

マップ上のすべての敵を倒すとスロットに挑戦でき、お金やアイテムがたくさん手に入るが、
装備については仲間は主人公一人だけだし、性能差がよくわからないので嬉しさがない。
合成システムがあるのだから、古い装備を合成してより強い装備をつくれるというようなものが欲しかった。
お金もいまいち使いどころがない。



・絵
エロシーンの絵と立ち絵で表情が違いすぎる。
というか、エロシーンのときの表情が全部同じで目つきが異様に悪くなってしまう。

会話シーンでの立ち絵がアリスしか表示されないのはなぜ?
エンディング後の淫魔の町ではじめてアリス以外のキャラクターの立ち絵が表示されたのはよくわからない仕様だ。

しかし、この膨大な数にはただ感服するばかりである。
ビジュアルとしては座敷童ちゃんが好み。


・エロ
シチュエーションや台詞の言葉選びとしては好み。
パターンが非常に豊富なので、仮に負けても「新しいの見られたしまあいっか(´・ω・`)」という気分にはなる。
とはいえ、BF全体にいえることなのだが、「わざわざ見よう」という気にはちょっとならないのが困りもの。
「ゲームを先に進めたい」という気持ちと「エロを見るための条件」が対立してしまっているからだ。
クリア後は回想部屋が完備されているのであとでゆっくり見よう。



・その他
クリア後の「淫魔の町」が楽しかった。
これまでに戦ってきた淫魔と普通に会話ができるという町で、なにぶん数が多いので「こんなのいたなあ」と思い出しながら楽しむことができる。
このゲームで最も「探索する楽しみ」を感じることができたマップといって過言ではない。

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プロフィール
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饗庭淵
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男性
自己紹介:
読みは「あえばふち」だよ!
SFが好きです。
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ロリ巨乳の里にて
パイズリセックスRPG。

幽獄の14日間
リソース管理型脱出RPG。

カリスは影差す迷宮で
仲間を弱らせて殺す遺跡探索RPG。

黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない
探索ホラー風セクハラゲーム。

英雄候補者たち
特に変哲のない短編RPG。

Merry X'mas you, for your closed world, and you...
メタメタフィクションノベルゲーム。

公開中の小説作品
創死者の潰えた夢
世界を支配するはずだった黒幕の野望は、隕石によって粉砕された。

或る魔王軍の遍歴
「主人公補正」によって哀れにも敗れていくすべての悪役に捧ぐ。

ドアによる未来
「どこでもドア」はいかに世界に影響を及ぼし、人類になにをもたらすのか。

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