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あえばさんのブログです。(※ブログタイトルはよろぱさんからいただきました)
メリクリ制作のきっかけ
writer:饗庭淵 2010-01-22(Fri) メリクリ 
書くこと思いつかないので影響を受けた作品を中心に制作後記みたいなものを書きます。

まず、大きな影響を受けた作品として『左巻キ式ラストリゾート』があります。
僕はこのライトノベルが大好きなのですが、興味を抱いていた友人の二人に貸して読ませたところ、「なにが面白いかわからない」と突き返されてしまいました。
つまりはそういう作品です。 「電波」と呼ばれることもあります。

テーマは「萌えキャラ類型のメタパロディ」と要約できるでしょう。
「ツンデレ」や「死亡フラグ」などといった言葉を作中で口に出してしまうようなメタパロディは今どき珍しくはありませんが、それを作品の根幹に関わるほど突き詰めた作品はそうありません。
この作品ではヒロインの記号性が歪なまでに強調されており、「萌え」がある種の「狂気」として描かれています。
「わはっ」「れす」「にょも」「のだ」などといった奇妙な語尾や口癖のオンパレード。
行動原理や思考回路があまりに狂っているため会話はまるで通じない。
畳みかけるように、彼女たちは次々と現れる。
そして、学校の外が存在しないという閉鎖された世界。
この世界は虚構だ。
「この世界はあるルールで作られてるのさ。名前なんてどうだっていい。データベース、サン プリング&リミックス、スライドフォーマット、テンプレ。この世界だけじゃない。この世界の隣、この世界の裏、この世界の上、別の二次元並列世界だってこ の理論で動いてるものがあるんだぜ。おまえがキャラクターに対して抱いていた感情なんて、簡単に操作できる、その程度のものなんだよ」
上の台詞に、この作品のテーマは要約できます。


また、『Merry X'mas you, for your closed world, and you...』の「クリスマス」の部分。
なぜ「クリスマス」である必要があったのか?
原因となったのはこの楽曲です。ちなみにタイトルもパクっています。
とにかく"you"をたくさんいいたい、そのためにどこか文法的におかしい、そんな錯乱みたいなのを表現したタイトルです。
ですが、クリスマスが作品のテーマに関わってくるかといえば、まったくそんなことはありません。
意味があるとすれば、「クリスマスまでに完成させる」という目標を設定するためにこの作品は「クリスマス」なのです。
が、結果として制作に二年もかかり、クリスマスに間に合わないという始末。
こればかりは主人公には決して到達し得ないメタ的な事情というやつです。

それ以外には、『終ノ空』や『さよならを教えて』などからも影響を受けています。
狂気、閉鎖された環境、社会性の欠如をグロテスクに描きつつ、同時に心地よいものにしている。
そういった電波系の空気感を描いてみたかった、というのがあります。
「学校から出られない」「女の子たちはみな優しい」というアイデアはもともと別にありましたが、せっかくなので一緒にしてみたというのが現在の姿です。

『メリクリ』は戯画作品ではありますが、主人公からすればやはり笑えない問題です。
会話が通じない、どこにも辿り着けない。
この作品からパロディを引くと、そのままカフカの『城』になると思います。
ただ、その引かれた部分のおかげで『城』のように未完にならずに済んだ。
これ以上はネタバレになるので控えます。
発表した以上、この作品のテーマを伝えるには実際にやってもらうのが一番よいと思うからです。
とはいえ、作品としての完成度を優先して削った部分が大量にあるといえばあるのですが。
(逆に言えば「削りに削ってあれかよ」とも突っ込める)

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プロフィール
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饗庭淵
性別:
男性
自己紹介:
読みは「あえばふち」だよ!
SFが好きです。
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ロリ巨乳の里にて
パイズリセックスRPG。

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リソース管理型脱出RPG。

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メタメタフィクションノベルゲーム。

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「主人公補正」によって哀れにも敗れていくすべての悪役に捧ぐ。

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