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『エルフェンリート』
writer:饗庭淵 2010-05-25(Tue) レビュー・感想・紹介 

突然ですが『エルフェンリート』の話をします。

この作品に関して、僕の評価としては「AMVになるために生まれてきた作品」といったところ。
(というのも、上で紹介するAMVが素晴らしすぎるため)
本編も好きではあるけれど、良作ではあるが名作ではない位置づけ。
部分のテキストはすごく好きなんだけどね。「ドジッ娘がそのドジゆえに死ぬ」とか「パパがナナを捨てても~」(原作)とか。
全体としてのテーマ設定やストーリー、あるいは細かいところが気になるためB級の域は出ない。
(ミトコンドリアイブの説明を見事に勘違いしているあたりとか)

ただ、すでに多くの人が言ってることではあるけれど、この作品の最大の特徴はやはり「萌え」と「暴力」の同居にある。
ゆえに、映像的に非常に映える。
可愛らしい女の子の表情が出たと思ったら次のシーンでは血が噴き出してる。
その振れ幅が大きいから、視聴者の感情も大きく揺れ動かされ、ドラマ性を獲得している。
逆にいえば、ただそれだけの作品ではあったかな(´・ω・`)
しかし、あれほどまで萌え萌えしい感じを出しながら、同時に極端なまでのヴァイオレンスを描くのはホントにすごい。
作者がどっちも好き(?)でなければ、そうそうできないことだと思う。
あとは、坂東さんや蔵間室長などのイケメンキャラが立っている点も評価が高い。

AMVは、台詞や細かい状況説明などの情報が省かれ、かつ名場面が好んで選ばれ、効果的にテンポよく画面が切り替わるために本編以上に強く感情を揺さぶる。アンパンマンなんかもそう。
各々の理想化されたイメージが引き出されるためだろう。
(ヒットソングの歌詞が抽象的なのもこのため)
本編で泣いた作品ってあんまりないけど、こういう動画だと「うるっ」と来ちゃう。
この効果を本編に逆輸入できないかと考えているけれど、単なる「説明不足」になりそうだなあ。

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