あえばさんのブログです。(※ブログタイトルはよろぱさんからいただきました)
小説
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現在、僕が完成させた長・中編作品は5つ。
うち、公開している作品は3つです。
『Merry X'mas you, for your closed world, and you...』
『魔法少女シヌナ』
『Super Apple』
残り2作は、またなんらかの機会で。
タイトルは『malice』と『或る魔王軍の遍歴』というのですが。
普通にweb小説なんて公開しても読まれるわけねー! というのは分かり切っているので。
とまあ、これまで作品を書いてきたなかでいろいろ注意したり考えてきたことがあったわけですよ。
そのへん少しまとめてみたいと思います。
作品によってテーマは異なってくるが、共通するテーマもあります。
つまりは「社会の多様性」「人間の多面性」みたいなもの。
様々な立場にいる人間の思惑や利害が複雑に絡み合うような群像劇が好きなんです。
(それに外れているのが『メリクリ』と『超林檎』。この二作は一人称で登場人物の少ない話で、よくモチベーションが保ったものだと今となっては感心します)
それぞれ異なる文化環境に育ち、異なる思想を抱き、本来は関わり合うことなどないような両者があるきっかけのために出会い、対立する。
たとえばそういうシチュエーションが書きたいわけです。
『バキ』でいえば、空手の最強を信じひたすら鍛錬を続けてきた男と、訓練を女々しいと断じ拒否してきた男というまったく相反する思想のぶつかり合いなんて素敵ですよね。
しかし、内面が一切理解もできず想像もできないような人物はキャラクターとして登場させることは難い。
キャラが作者の分身以上の存在になり得ないなら作者自身の器を拡大するほかない。
となると、思想面においてはキャラは常に「劣化作者」にならざるをえない問題が生じる。
難しいですね。
この点は「作者の理想像」とか巧く使って。あとは実在の人物をモデルにするとか。
『魔法少女シヌナ』においてもこのへんはだいぶ意識しました。
たとえば、登場人物の一人である「ヴァルグ・ヴィロック」は「ヴァーグ・ヴァイカーネス」というあからさまなモデルがいます。
ヴィジュアルイメージもかなり似てます。訴えらえたりしないかしら。
ノルウェー出身であること。ワンマンバンドであること。教会への放火や、ライバルを殺害したこと。
このあたりのエピソードはまんまです。
とはいえ、もちろんなにからなにまで同じではありません。
思想面に関しては「作者の理想像」をうまく交えつつ、だいぶアレンジしてあります。
(「理想像=そうありたいと願う姿」じゃないからね! 注意!)
(あとは未公開作品である『malice』の主人公と設定がかなり被ってますが、それはまた別の話)
一方、この作品にはそんな彼とは一切無関係な分野のキャラも登場します。
中国黒社会です。なにを思って中国黒社会なんて登場させようと思ったのか。
というより、そもそもこの作品は「魔法少女」が主軸になる話。
そこに、普通だったらまるで関わりのないような、かつ明確なバックボーンのあるキャラクターを登場させ、絡ませる。
『魔法少女シヌナ』のコンセプトは大体そんな感じです。
さて、そのようなキャラクター中心の話になるなら魅力的なキャラクターを書くこと、キャラ立てが重要になってきます。
その方法として、キャラクターを立てるときは、そのキャラが死ぬことを前提に考えます。
もちろん全キャラを皆殺しにするつもりはありませんが、「もし死んだら……」と考えるわけです。
そのキャラが死んだときにどれだけ読者にショックを与えられるか。
与えられるならそのキャラは立っていた、といえる。
という風に。
殺すつもりでなければキャラ立てなんてやる気出ませんからね。
特に萌えキャラなんて、殺す以外に何の使い道があるのか。
つまり逆にいえば、どんなキャラなら死んだときにショックを受けるのか。
雑魚キャラや、はじめから死ぬのがわかっているようなあからさまな噛ませキャラの死は、もちろんショックを与えられません。
ならば、死ぬとは思われないようなキャラが死ねばショックも大きいでしょう。
『魔人探偵ネウロ』はこの点よくできてました。この作品におけるキャラの死には、ガチでショックを受けたものです。
さて、「その死にショックを受けるキャラ」とは、具体的にはどのようなキャラか。
たとえば、レギュラーキャラはもちろんそうです。
とはいえ、あからさまな死亡フラグが立っていたり、役割を終えてしまったようなキャラクターの予定調和な死にはなにも感じませんね。
どれだけ多くの物語を背負っているか。つまりは他のキャラクターとの関わりが指標になります。
愛すべき家族がいるから死ねない。ある目的を成し遂げるという役割が残っているから死ねない。
つまりは、そのキャラクターが死ぬことによってどれだけの物語が失われてしまうかということ。
死ぬという役割しかないようなキャラは、使い古された言い方をすれば、「殺す価値もない」わけですよ。
さて、そんな殺したがりの作者の描く物語の中で、登場人物が生き残るための方法は一つ。
「あれ? こいつ、生きてた方が面白くなるんじゃないか?」と作者に思わせること。
「あーあ、こいつ死んだな……」と思っていたキャラクターが生き残るときも、別のベクトルで驚きがあります。
死亡フラグが立ちまくっていたのに生き残るとそれはそれでカタルシスですよね。
たとえば、「実力未知数の敵キャラVS一度負けた敵キャラ」というマッチメイクがあれば、間違いなく前者が勝ちます。
ここでその法則を裏切って後者が勝つと熱いものがありますよね。
あるいは、死んでしまうと物語が急激につまらなくなってしまうような場合。
仮に『スタートレックTNG』でピカード艦長が作中で死亡すればそれはそれは大変なショックでしょうが、今後の物語に明らかな支障を来します。視聴者は間違いなく離れていくでしょう。
こんな感じで、殺すつもりで書いていたキャラが、殺すに殺せなくなり、結果生き残ってしまうわけです。
ジレンマですね。
でも萌えキャラを殺すときにはあまり躊躇を感じたことはないです。
あいつら死んだ方が絶対面白い。
うわああ萌えキャラを大量に登場させてズッコンバッコン殺しまくる話が書きたいよおおお!!
うち、公開している作品は3つです。
『Merry X'mas you, for your closed world, and you...』
『魔法少女シヌナ』
『Super Apple』
残り2作は、またなんらかの機会で。
タイトルは『malice』と『或る魔王軍の遍歴』というのですが。
普通にweb小説なんて公開しても読まれるわけねー! というのは分かり切っているので。
とまあ、これまで作品を書いてきたなかでいろいろ注意したり考えてきたことがあったわけですよ。
そのへん少しまとめてみたいと思います。
作品によってテーマは異なってくるが、共通するテーマもあります。
つまりは「社会の多様性」「人間の多面性」みたいなもの。
様々な立場にいる人間の思惑や利害が複雑に絡み合うような群像劇が好きなんです。
(それに外れているのが『メリクリ』と『超林檎』。この二作は一人称で登場人物の少ない話で、よくモチベーションが保ったものだと今となっては感心します)
それぞれ異なる文化環境に育ち、異なる思想を抱き、本来は関わり合うことなどないような両者があるきっかけのために出会い、対立する。
たとえばそういうシチュエーションが書きたいわけです。
『バキ』でいえば、空手の最強を信じひたすら鍛錬を続けてきた男と、訓練を女々しいと断じ拒否してきた男というまったく相反する思想のぶつかり合いなんて素敵ですよね。
しかし、内面が一切理解もできず想像もできないような人物はキャラクターとして登場させることは難い。
キャラが作者の分身以上の存在になり得ないなら作者自身の器を拡大するほかない。
となると、思想面においてはキャラは常に「劣化作者」にならざるをえない問題が生じる。
難しいですね。
この点は「作者の理想像」とか巧く使って。あとは実在の人物をモデルにするとか。
『魔法少女シヌナ』においてもこのへんはだいぶ意識しました。
たとえば、登場人物の一人である「ヴァルグ・ヴィロック」は「ヴァーグ・ヴァイカーネス」というあからさまなモデルがいます。
ヴィジュアルイメージもかなり似てます。訴えらえたりしないかしら。
ノルウェー出身であること。ワンマンバンドであること。教会への放火や、ライバルを殺害したこと。
このあたりのエピソードはまんまです。
とはいえ、もちろんなにからなにまで同じではありません。
思想面に関しては「作者の理想像」をうまく交えつつ、だいぶアレンジしてあります。
(「理想像=そうありたいと願う姿」じゃないからね! 注意!)
(あとは未公開作品である『malice』の主人公と設定がかなり被ってますが、それはまた別の話)
一方、この作品にはそんな彼とは一切無関係な分野のキャラも登場します。
中国黒社会です。なにを思って中国黒社会なんて登場させようと思ったのか。
というより、そもそもこの作品は「魔法少女」が主軸になる話。
そこに、普通だったらまるで関わりのないような、かつ明確なバックボーンのあるキャラクターを登場させ、絡ませる。
『魔法少女シヌナ』のコンセプトは大体そんな感じです。
さて、そのようなキャラクター中心の話になるなら魅力的なキャラクターを書くこと、キャラ立てが重要になってきます。
その方法として、キャラクターを立てるときは、そのキャラが死ぬことを前提に考えます。
もちろん全キャラを皆殺しにするつもりはありませんが、「もし死んだら……」と考えるわけです。
そのキャラが死んだときにどれだけ読者にショックを与えられるか。
与えられるならそのキャラは立っていた、といえる。
という風に。
殺すつもりでなければキャラ立てなんてやる気出ませんからね。
特に萌えキャラなんて、殺す以外に何の使い道があるのか。
つまり逆にいえば、どんなキャラなら死んだときにショックを受けるのか。
雑魚キャラや、はじめから死ぬのがわかっているようなあからさまな噛ませキャラの死は、もちろんショックを与えられません。
ならば、死ぬとは思われないようなキャラが死ねばショックも大きいでしょう。
『魔人探偵ネウロ』はこの点よくできてました。この作品におけるキャラの死には、ガチでショックを受けたものです。
さて、「その死にショックを受けるキャラ」とは、具体的にはどのようなキャラか。
たとえば、レギュラーキャラはもちろんそうです。
とはいえ、あからさまな死亡フラグが立っていたり、役割を終えてしまったようなキャラクターの予定調和な死にはなにも感じませんね。
どれだけ多くの物語を背負っているか。つまりは他のキャラクターとの関わりが指標になります。
愛すべき家族がいるから死ねない。ある目的を成し遂げるという役割が残っているから死ねない。
つまりは、そのキャラクターが死ぬことによってどれだけの物語が失われてしまうかということ。
死ぬという役割しかないようなキャラは、使い古された言い方をすれば、「殺す価値もない」わけですよ。
さて、そんな殺したがりの作者の描く物語の中で、登場人物が生き残るための方法は一つ。
「あれ? こいつ、生きてた方が面白くなるんじゃないか?」と作者に思わせること。
「あーあ、こいつ死んだな……」と思っていたキャラクターが生き残るときも、別のベクトルで驚きがあります。
死亡フラグが立ちまくっていたのに生き残るとそれはそれでカタルシスですよね。
たとえば、「実力未知数の敵キャラVS一度負けた敵キャラ」というマッチメイクがあれば、間違いなく前者が勝ちます。
ここでその法則を裏切って後者が勝つと熱いものがありますよね。
あるいは、死んでしまうと物語が急激につまらなくなってしまうような場合。
仮に『スタートレックTNG』でピカード艦長が作中で死亡すればそれはそれは大変なショックでしょうが、今後の物語に明らかな支障を来します。視聴者は間違いなく離れていくでしょう。
こんな感じで、殺すつもりで書いていたキャラが、殺すに殺せなくなり、結果生き残ってしまうわけです。
ジレンマですね。
でも萌えキャラを殺すときにはあまり躊躇を感じたことはないです。
あいつら死んだ方が絶対面白い。
うわああ萌えキャラを大量に登場させてズッコンバッコン殺しまくる話が書きたいよおおお!!
SF小説『Super Apple』をうp!
簡単なあらすじ:自らを宇宙人であると証明できないかわいそうな宇宙人のお話。
3~4年くらい前に書いて、腐らせるのもったいないのでここで公開します。
新人賞に応募して落ちた経緯があります。タイトルでググればその痕跡が見つかるかも知れません?
久々に読んで「つまらねえ!」と思って一時うpを悩んだけれど、ラストはそこそこ面白くなって、もう一度読むとなんか面白かったという奇妙な体験をしたのでやっぱりうpります。
自分の作品は何度も何度も読むことになるので、本当に面白いのか面白くないのかよくわからなくなるんですよね。
客観的に(?)この作品をレビューするなら、アイデアやテーマは面白いが、主人公の設定で損してる感。
とにかく地味! 一人称でとにかく地味! 盛り上がりに欠ける!
僕の作品では珍しく人死にのない平和な作品になります。たぶん唯一。
誰も死なないような作品でよくもまあモチベーションが保ったものだ。すごいぞ。
まあ、そこそこ面白いんじゃないですかねえ?
SF好きならたぶん楽しめるはず! たぶん、きっと!
おっと、SEO対策にキーワード入れておこう。「web小説」「無料」っと。
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『ロリ巨乳の里にて』
パイズリセックスRPG。
『幽獄の14日間』
リソース管理型脱出RPG。
『カリスは影差す迷宮で』
仲間を弱らせて殺す遺跡探索RPG。
『黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない』
探索ホラー風セクハラゲーム。
『英雄候補者たち』
特に変哲のない短編RPG。
『Merry X'mas you, for your closed world, and you...』
メタメタフィクションノベルゲーム。
『或る魔王軍の遍歴』
「主人公補正」によって哀れにも敗れていくすべての悪役に捧ぐ。
『ドアによる未来』
「どこでもドア」はいかに世界に影響を及ぼし、人類になにをもたらすのか。
パイズリセックスRPG。
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