『魔法少女シヌナ』の話。

ラブゼムさん（@lovethem）とNiexさん（@Meerclar）から頂いた意見・感想をもとに大幅に改稿しました。
（ラブゼムさんからいただいた詳細な感想はこちら）
文字数でいえば2000字減って5000字増え、結果として3000字ほど増えました（また増えたのか……）。
あと挿絵も増えてきてます。現在10枚。

実をいえばこの作品、これまでもいろいろ校正やら改稿やら加筆修正を経ています。
第一稿はこのころ。
2010年5月24日。約5.5万字と書いてありますね？
現在約10.3万字であるのを考えればなんと薄味であったことか。
あとノベゲー化するなどという戯言が書いてありますね。これについては……先のことはわかりませんね！
このときは友人２名ほどに読んでもらい、描写不足やらテンポが速すぎることやら指摘されていたのでそのへんを踏まえて微修正。
それから小出しに公開していくはずが、めんどくさくなって中断。
長い間埋もれていましたが、今年の４月頃に発掘。
読んでみるとそこそこ面白いが、小説としての体をなしてない！
このまま眠らせておくのももったいないと考え、一年近いブランクの中で思いついていた加筆ネタを組み込み、3万字ほど肥らせて約9万字に。
それから１人に読んでもらい、意見感想を伺ってさらに修正。
そしてネット上への公開へと至るわけです。さらに2000字増えたりもしました。
で、今回もまた新たな読者を得て、やはり問題点が浮き彫りになったのでさらに改稿！（いまここ！）


具体的な内容では、まず誤字・誤用表現の校正。
普段から気をつけているつもりですが、指摘されてみるとそこそこあるものです。
たとえば「度し難い」。
これ、僕はどうやら「程度を計ることが難しいほど酷い」くらいの意味で用いていたようです。
実際には「救いがたい。道理を言い聞かせてもわからせることができない」という意味のよう。
まったく文脈にそぐわないのでそれぞれ言い換えました。
それから「おもむろに」。
「落ち着いて、ゆっくりと行動するさま」という意味は知っていたはずなのに、まさかの誤用！
「おもむろに肌を露出」と、動作ではなく状態を表す形容詞として用いていました。

そして、最大の問題点だった前半部分。
日常会話の含まれる１・３・４・５・９・１０・１３話は全面見直し。
人物描写を加えたり、会話の内容がつまらないとの指摘を受け、コメディ要素を意識して改稿。
つまらないのは自覚してたけど、人から言われないと「改稿しなきゃ」というほどの危機感が芽生えないものです。
（日常描写とかラブコメとかすごく苦手です）
不要な内容、不要なやりとりは削り、構成を若干変えました。
特に、５話冒頭では一人称演説があったのですが、不評につき全カット。
ミスリードとしても機能していたのですが、あまり効果的ではなかったようなので。

また、４話での戦闘シーンがつまらない、あるいは魔法少女のスペックが不明との指摘を受け、設定の練り直し。
技名や武器名に厨二要素を取り入れました。
心刃蒼杖ナイフエッジハート！　月葬〈blade〉！　砲吼〈fire〉！
魔法少女の描写としては、なんかドーパミンがどうとかアドレナリンがどうとかというネタを取り入れました。
「火事場の馬鹿力」を意図的に引き出せるみたいな、格闘漫画でよくあるやつです。
このことで身体を酷使して戦ってる悲壮感みたいなものが出るのではないでしょうか？

それから、今までだと「こちら側をできるだけ巻き込まない」理由が逢の個人的感情や行動規範っぽくなっていたけど、これを魔法界側の規則に変更。
スタトレでいうとこの「艦隊の誓い」ですね。
ただし、規則の目的はこちら側を配慮してというよりは魔法界がこちら側に存在を悟られたくないからというのが大きい、という設定です。
これで、亮平が他人に相談できないという状況にもいくらか説得力ができたでしょう。
その他、逢の動機など細かい修正をいくらか。

これでだいぶ読みやすくなったはず！　読みやすくなったはず！
前半部分は軒並み低評価ですが、全体としては高い評価を頂いているので問題点を修正すればちゃんとよい子に育ってくれるはず！