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あえばさんのブログです。(※ブログタイトルはよろぱさんからいただきました)
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web小説いろいろ
writer:饗庭淵 2011-05-17(Tue) レビュー・感想・紹介 
web上に小説なんて公開しても読まれるわけがねー!
ならばどうする? じゃ、自分で読むか。という試み。
僕自身が2作(『魔法少女シヌナ』『Super Apple』)公開していて、そこそこ読者は現れてきてうひょってるけど、やっぱりなかなか読まれないよね。
じっくり待てば誰か読んでくれる? もっと作品を公開すれば? 少しくらいSEOってみる?

いろいろ方法はあるだろうけど、まずは読者視点に立ってみよう。
というわけで、他のweb小説サイトをいろいろ漁って勉強なりあるいは反面教師なり。
いやあ、どこも閑古鳥が鳴いてるぬえ。
「作品名 レビュー」とか「作品名 感想」とかでググってみてもまったくヒットしないので悲しくなった。
きっと流れてるだけなんだ、そうに違いない……。

ネット小説の性質上、作者がエゴサーチして感想を読みに来る可能性大なんだけど、変に取り繕うのも面倒なので普段通りに書きます。
正直に書いた方が作者のためにも読者のためにも僕のためにもなるんじゃい!
酷評になるかも知れないけど落ち込まないデネ!(変に取り繕ってる)
感想の内容としては、一読者としての僕の好みとか主観で面白い/面白くないを主題に書いてます。
客観性については保証できないけど、まあ参考にはなるんじゃないですかねえ?

ちなみに作品選定はかなり適当です。
web小説検索サイトみたいなのに登録されていたもので目についたものを読んでます。順番は読んだ順。
この企画は今後も続くかも知れないし、続かないかも知れない。


拍手



デニムスカイ
やべえ、情景がまったく頭に浮かばない(;^ω^)
この手の目が滑る経験はよくあるんだけど、僕自身の集中力が悪いのか文章の方が悪いのかは正直なところよくわからない。
内容を熟知してるはずの自分の小説を読んでてもたまに経験するくらいだし。

さて、この作品の内容としては、ナウシカに登場するような飛行装置「フリヴァー」に乗って少年少女が延々と飛び回る免許教習の話、ってことでいいのかな。
気になるのは、体言止めや短文改行の多用によるアクションシーンの演出。
ラノベでもよく見るけど、これぶっちゃけあんま効果的じゃないと思うんだよね。むしろスピード感を殺してる気がする。
あとは目が滑る原因にもなってるかも知れない。形式に目を奪われて内容に注意が向かない。
スピード感を演出するにあたり、短文で的確に状況を伝えるというのは重要だと思うけど、もっと抑えた表現でも十分迫力は出ると思うんだ。
『去りゆく者への祈り』の格闘描写はそんな感じだったけどよくできてたよ。

感想としては、率直に言えば面白い、面白くない以前になにを楽しめばいいのかわからなかった。
アクションシーン? 主人公の成長物語? 少なくとも冒険ものではないようだ。
というわけで、一から再読。二回読んでも特に感想は変わらず。むーん。
目が滑りやすいのは体言止めが多いからかなあ?
少なくとも、改行連発アクションシーンはまったく頭に入ってこない。
登場人物もほとんど把握できない。ネオンとワタルはわかるけど。



サルボモーター作者サイト
まずレイアウトが読みにくいYO!

内容としては、「サルボモーター」という実用性のない搭乗型人型ロボットが、様々な分野で需要開拓のために悪戦苦闘するリアル志向の思考実験SF。
連想したのは瀬名秀明『あしたのロボット』。これも「完成されたロボット」ではなく、「開発途上のロボット」をテーマに研究者視点で描いていた。着眼点はいいけど小説としてはあんま面白くなかった。
『サルボモーター』についていえば、やりたいことはわからなくもないけどちょっと説明的で直球すぎるかな、というのが最初の印象。

さて、読み進めてみると。
一話完結形式で章ごとに一つのテーマでまとまっているので読みやすい。
4歩の「もふもふファイト」には笑った。
実用性がないのでエンターテイメント分野に進出、「転ばない」ではなく「転んでも無事に済む」という設計思想を活かして猛獣に投げ飛ばされるサルボモーターの映像を売る。
なんてかわいそうなサルボモーター。
こんな感じでいろんな分野に可能性を模索してるんだけど、フィクションにおけるロボットの華々しい活躍の姿にはほど遠い、控えめで滑稽なものになっている。
作中人物からも「サルボモーターなる狂気の人型機械」だの酷い言われよう。
でも、戦車も出始めたときは上層部の不理解やら現場でも故障相次ぎ、設計もいろいろひどくて今では考えられないような笑い話も多いし、その意味ではリアル。

というわけで、これは面白かった! オススメ!
ただ、個人的な好みではあるけど一人称はどうも好きになれない。
基本的に主人公と視点は固定だから一人称で問題ないけど、主人公の名前がなんだったかわからなくなるのでちょっと不安というか、なんというか。
「ローリング・キング」っていうんだけど、えっとこれニックネームだよね?
本名が明かされるときになにか仕掛けでもあるんだろうか(現在未完結)。



MinorMoral作者サイト
同作者のサイトには他にもいろんな作品があったけど、中編で好みの合いそうなものをセレクト。

妹がヤンデレ。あとテロリストとか、そういうの。
主人公は「非公式国際治安維持部隊」とか得体の知れないものに所属してる設定だけど、なんか全然プロフェッショナル感がない。
登場人物の感情的葛藤に心底興味が抱けない。
うーん、罪がどうとか復讐がどうとかって話ってホントどうでもいいや。
なんか『空の中』に感じたのと似たなにかを感じる。
よくあるじゃない、嫉妬かなにかで恋のライバルを口汚い言葉で罵りまくって、しばらくして一人になって「嫌なやつだな、私」みたいなの。
この作品でまんまこういうシーンがあるわけじゃないけど、なんかそんな感じ。
スッゴイカワイソ

冒頭で主人公の身の上と組織の概要と仲間たちのことを丁寧に説明してくれるのは、それはそれで話の概要が掴みやすくていいかも知れないけど、読む気がなければ間違いなく興味が殺がれる。
むずかしいなあ。導入ってどうすればいいのかなあ。
普通の書籍小説なら、買えば最後まで読むのはほぼ確定だからあまり重視しなくていいけど、web小説は導入で引き込めないと詰むよねえ。



マリオネットが見た夢は作者サイト
おおー、これは厨二だー!
ファンタジー世界を舞台に『魔荒らし』の二つ名で知られる主人公が幼女拾ったり、魔技術研究所みたいなのをテロったりする話。
テロよくない! しかも研究者をテロるとか許されないことだよ!
研究=悪みたいな、理系悪玉論みたいなのを感じて気分が悪くなった。
『ゴッドブレス』思い出しちった。この作品も嫌いだったな。

と、特に語ることがない……。
文章表現も拙いし、構図も単純だし、主人公がなんかもうジョジョでいうとこの「自分を悪だと自覚していない悪」みたいな感じだし。
で、この作品でもまた罪がどうとかいってる。司法どこいった。
法学知識を抜きに罪がどうとか語られてもねえ。



ウィズ・ロボット作者サイト
ロボット三原則……!?
い、いや8条まであるぞー! 気をつけろー!

初っ端三原則を提示されて読む気が殺がれそうになる。僕三原則嫌いです。
倫理的な規定を捏造してロボットの自由度を縛って人間と差別化し作劇のための安易なガジェットにしてしまう三原則が嫌いです。
アシモフ最悪の発明だと思ってます。

閑話休題。
内容としてはロボットといちゃいちゃする話。
旧型の家事ロボットと、人間そっくりの少女アンドロイドが登場する。
ぶっちゃけ全然ロボットっぽくない。
あと、「~アルヨ」っていうギャグみたいなステレオタイプな中国人が出てくる。
全裸の女性型アンドロイドに遭遇したときの取り乱し方がまさにラノベ。
このロボットの正体が物語の主軸になるけど、そこそこ意外で面白かったかな。
ありきたりといえばそうだし、設定にはだいぶ無理があると思うけど。

で、物語の舞台となるのは……
このフェイたちの住む惑星アルマンディンは、外銀河系と呼ばれ、人類の生存可能な九つの惑星が存在する。しかし銀河系は生物が存在できる惑星は、テラフォーミングした惑星を入れてもたった三つしかなく、他には一つの衛星都市と、九つのコロニーが存在する
(;・3・)……???
このへんの設定がまるでさっぱりわからにい。

あと、単純に文章が拙い。
外見の見た目はフェイと変わらない。設定年齢は十七・八歳くらいだろう。抜群のプロポーションに、蜂蜜色の金髪が目に付く。
ロボットなのかと、疑うところが見当たらない。
わ、わかりにくい文章だ。
「外見の見た目はフェイと変わらない」というのは「設定年齢」にかかってるんだろうけど、なぜか句点が入ってるので「フェイそっくり」なのかと誤読してしまった。
「設定年齢は十七・八歳くらい、フェイと同年代だ」と書き換えた方がよさげ。
「ロボットなのかと、疑うところが見当たらない」これもなんかもやっとする文章だ。
もっと平易に「ロボットとはとても思えない」くらいでいいと思うの。
ロボットであることはすでに知ってるんだし。
あとの方では「ロボットだと言い聞かせなければ、ロボットには決して見えない」とあるので、こんな感じでいいと思うの。

他の作品にもいえることだけど、倫理観が浅くてついていけない。
殺人はそりゃ悪いことだけど、なぜ悪いのか、本当に悪いのか、みたいな議論が浅い。
単純に「殺人=悪=罪」というのを前提としてそこからあーだこーだぎゃーぎゃー騒いでる感じ。
もっと議論を深めようよ! 法学を学ぼうよ!


『鳥が鳴くまで
作者サイト
初っ端「ドール」の取扱説明書。
おお、掴みはOK? と思ったが、文体が砕けていて残念。
こういうのは内容はふざけててもいいけど、文体は真面目に本物っぽくパロディ的に書いて欲しいところ。

さて、内容は。かつての大戦の軍事兵器双子幼女を拾ってほのぼの。
感想を書きたいところだけど、残念ながら内容以前に文章が読むに耐えない。読むのがだいぶきつかった。
悪い意味でラノベ的。「ラノベってこんなんだろ?」っていう偏見をそのまま具現化したような。
たとえば、「あはははははははははははははははははははははははははははははははは」みたいなオーバーな表現とか。
擬音をドンガラガッシャンしたりとか。
「??」を重ねるのもいちいち気になる。
(『左巻キ式ラストリゾート』くらいはっちゃけてくれるとむしろ好きだけど)

それから、複数人が同時に声を重ねて話す表現でカギ括弧を重ねる(例:「「なんだってー」」)のがあるけど、僕あんまりこれ好きじゃないわ。
ただでさえ好きじゃないのに多用されまくってさすがに億劫。
(ついでにいうと、電話で話すときこちら側を「」、受話器の向こうの声を『』で区別するのも嫌い。わかりやすさのための記号的表現にいちいちケチつけるなよ、とは思うけど)
あとは細かい文章のお約束違反みたいなのが気になる。
ダッシュ(―)で書くべきところをハイフン(-)で書いてたり。沈黙記号に二点リーダ(‥)が使われてたり、中黒(・・・)が使われてたり。
このへんは僕自身の好みといえばそうなんだけど、気になっちゃう。
抑制の効いた表現が好きなんです。

内容としては、やりたいことはわかるんだけど、わかるんだけど。
無垢な殺人兵器女の子があちゃーやっちゃったーっていう。
で、途中まで読んでたんだけどいきなり403アクセス禁止に。
(;・3・)あ、あるえー??
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