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『スタープレックス』
writer:饗庭淵 2010-12-08(Wed) レビュー・感想・紹介 
ホーガンを読んだあとだったので発想のスケールの小ささに(´・ω・`)ショボーン
まず宇宙船のサイズが文字通り桁違い。
断絶は太陽系から最も近いケンタウリ・アルファまでの航行で3万人収容できる。
一方、スタープレックスは銀河中を旅するのに1000人。
また、登場人物の思考レベルも。
スタープレックスには人間をはじめ二種の異星人が現れるが、ほとんど人間。
細かな設定にはこだわっているようだが重要なのは思考回路。
地球上の常識にとらわれすぎている。
断絶への航海』の同じ人類であるケイロン社会の方がよほど異質っていう。

また、超光速航行がホントに面白くない。
宇宙旅行で問題なのは、なにより時間がかかりすぎること。
恒星間航行の場合、どんなに短い距離でも光速で数年はかかる。
相対論的に乗客から見れば短く感じられるが、地球へ帰る場合は数十年後など普通にありえる。
これはいろいろ困る。
もし愛するものを地球に残していた場合、二度と会えない。
もっと瞬時にいろんな星を行き来したいのに。

「だったら超光速航行を完成させればいいお!」
それはご都合主義というものだよ君ィ。
誰とも知らない異星人が建設したショートカットを利用し銀河中を旅するだと?
SFの魅力的な状況設定を自分の貧弱な想像力のレベルまで落とすなよ。
未来になれば思考回路も時間感覚も現在とは変化しているだろうに。
恒星間航行に数十年かけてもそれほど問題にはしないように適応してるかもしれないじゃん?
そういう発想ができずに、現在の常識レベルで理解できるように超光速航行やショートカットといった設定を導入する。なんて小さい男だ。
「スペオペってどうせスターウォーズみたいなのでしょ(´・ω・`)」という偏見は助長された。
いろいろがんばってるけどスターウォーズの域を超えてない。
あとがきの解説でホーガンを引き合いに出してたがホーガンさんには全然敵わねえよww

とまあ、めちゃくちゃ言ってるが、同作者の『イリーガル・エイリアン』は名作。
この作品の場合は異星人を裁判にかけるというアイデアゆえに宇宙人が人間的すぎるのは仕方ないと思っていたが、つまりそういう宇宙人像しか描けないのね(´・ω・`)
あ、『スタープレックス』もまったく完全につまらなかったわけじゃないよ。
銀河創生の秘密とか終盤に明かされる巨大プロジェクトの全貌はマジパネエと思った。

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