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writer:饗庭淵 2024-03-29(Fri)  
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『日米開戦』
writer:饗庭淵 2011-12-16(Fri) レビュー・感想・紹介 
日本に潜入してるアメリカのスパイが「満員電車? なんだよこれ。マジやっべえよこいつら頭おかしいんじゃね」ってなってるシーンを観て、日本マジ異空間と改めて思う。

恐怖の総和』は前半gdgdだったけど、本作ではテンポよく立て続けに事件が起こってくれる。
日本の描写はところどろこおかしいけど、ところどころ合っているのがなんかもやもや。
しかし、この不気味な国民性は悪役としてとてもしっくり来る。

気になった点としては、どうも作戦が巧くいきすぎているように思える点。
あいかわらずライアンはスーパーヒーローだし、クラウゼヴィッツでいうところの「摩擦」が感じられない。
本作で仮に作戦が失敗するとすれば「相手がそれを上回るから」になっているのだけれど、現実には自分も相手も予期しないところでの失敗というものがありうる。
必ずどちらかが状況をコントロールしているシーソーゲームのような戦争描写になってしまっている。
変に作戦が失敗してもテンポが殺がれることになるから、それもそれで困るのだけれど。

また、多くの悪役についていえることなんだけど、矢俣さんにはなんか同情してしまう。
いろいろ頑張って計画を練ってたのに全部台無しにされちゃう。
どんどん追い詰められていく悲壮感。

また、別にそれが悪いというわけではないのだけれど、気になったのは、ライアンがあまり主人公らしくない点。
あくまで主要登場人物の一人、という感じ。
どちらかというとクラークの方が主人公に見える(原題からするとこれはあえて?)。
基本的に大統領室で報告を聞いたり、作戦を立案したりしてるだけだからいまいちパッとしない。
『恐怖の総和』ではエリザベスの妨害があり、家庭問題にもスポットが当たったりで主人公っぽい役回りを演じられていたけれど、本作ではラスト以外はあまり主人公らしくない。

逆にいえば、ラストの急展開っぷりはすごい。
いろいろ思うところもあったけど、全部吹き飛ぶくらいの勢いだった。
かわいそうに、ライアンシリーズとライアンの気苦労はまだまだ続くのです。


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